にきびと良く似た皮膚病・病気
にきび・大人にきび(吹き出物)と間違いやすい!ニキビと良く似た皮膚病・病気「マラセチア毛包炎(もうほうえん)」
にきびや大人にきび(吹き出物)と間違いやすい、ニキビと良く似た皮膚病・病気の一つに「マラセチア毛包炎(もうほうえん)」というものがあります。
最近、病院や皮膚科でも注目されている皮膚病・病気の一つです。
■マラセチア毛包炎(もうほうえん)とは
マラセチア毛包炎とは、「マラセチア」という真菌(カビ)が原因で生じる皮膚病・病気です。このカビは、正常な人間の頭、顔、胸、背中、上腕など、主ににきびができる部位の皮膚にすんでいます。このカビが、にきびと同じような症状、皮膚疾患を発症させます。
ニキビ菌(アクネ菌)と同じく、皮脂を好み、主にカビが繁殖しやすい夏に多くみられ、通常のにきび治療を行っても、なかなか改善されない時に「抗真菌薬」の塗り薬を使用すると治るケースがあります。その時にはじめて「マラセチア毛包炎」だと気付くケースがよくあるのです。
マラセチア毛包炎の症状としては、比較的均一で小さめのやや光沢のある赤くブツブツとした吹き出物(紅色丘疹)や小膿疱(しょうのうほう)が、毛包の箇所にくっつくことなく多発します(特に胸や背中、肩、上腕など)。診断には、顕微鏡による真菌検査が必要で、患部の膿や角質を採取し、マラセチアがいるかどうかを確認します。治療には、抗真菌剤の塗り薬か、症状等によっては飲み薬を用います。また、マラセチア毛包炎はステロイド外用・内服中に発症することもあります。
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にきびと良く似た皮膚病・病気
にきび・大人にきび(吹き出物)と間違いやすい!ニキビと良く似た皮膚病・病気「マラセチア毛包炎(もうほうえん)」2
■マラセチアが原因の皮膚病
マラセチアは、下記のような皮膚病を発症させることがあります。
・黒色殿風(でんふう)と白色殿風(でんふう)
一見するとシミのように見えます。
・爪白癬(つめはくせん)と体部白癬(たいぶはくせん)
爪に水虫がうつった病気=「爪白癬(つめはくせん)」ですが、この水虫が「背中」にうつると、「体部白癬(たいぶはくせん)」という、全く見た目が異なる、特に「背中にきび」と間違いやすい皮膚病、病気になります。